不動産業界への転職を検討するなら調べておきたい不動産業界の現状

不動産業界への転職を考えるのであれば、業界の現状を知っておくことが大切です。

本記事では、不動産業界の現状をデータを見ながら見ていくと共に、年齢ごとに、不動産業界へ転職する際の成功のポイントをお伝えしていきます。

不動産業界の現状

ここでは、法人数の推移従業者数の推移平均年齢の推移など見ていきます。

法人数の推移

まず、不動産業の法人数の推移です。

公益財団法人不動産流通推進センターの「2018年不動産業統計集」によると、不動産業の法人数は1997年(平成9年)以降一貫して右肩上がりに増えています。

数字を見てみると、1997年の段階で25万社程度だった法人数は2015年(平成27年)には31万社となっています。

これは、1997年年前後から低い金利水準が継続しており、不動産を購入するのに有利であったことが理由の一つとして考えられます。

ローンの金利の指標となる短期プライムレートを見てみると、1990年(平成2年)頃には8%超だったものが 1995年(平成7年)には1.625%まで下がっており、その後現在に至るまで1%台を推移しています。

法人数は増えているものの、変化する市場に対応するために業界再編が活発なのも不動産業界の特徴です。

不動産業界への転職を考えるのであれば、市場の変化に対応できる企業かどうかを一つのポイントとするとよいでしょう。

従業者数の推移

次に、従業者数の推移を見てみましょう。

もう一度、公益財団法人不動産流通推進センターのデータを見てみましょう。平成21年以降、調査手法が変わっているため正確な推移は把握できないのですが、概ね横ばい傾向にあることが分かります。

法人数は増えているのにも関わらず、従業者数が横ばい傾向にあることから、1社あたりの従業者数が減っているということが分かります。

平均年齢

有価証券報告書や国民生活基礎調査などのデータを元に情報提供している「CLABEL」によると、不動産業の平均年齢は38.5歳。突出して高いわけではないものの、比較的高い傾向にあることが分かります。

なお、帝国データバンクの調査(2018年)によると。不動産業の社長の平均年齢は61.5歳で全業種中最高となっています。

有効求人倍率の推移

最後に不動産業の有効求人倍率を見てみましょう。

公的なデータでは不動産業という項目はないため、不動産業の代表的な職種である不動産営業が分類される「販売類似の職業」の2018年の有効求人倍率を見てみると、3.49倍と全体で11番目に高い水準となっています。

2014年~2015年には概ね2倍程度を推移しており、ここ数年でかなり人手不足が進んでいると言うことができます。

年代別・不動産業界への転職を成功させるポイント:20代

ここからは、年代別に不動産業界への転職を成功させるポイントを見ていきます。

ポテンシャル採用が多く未経験で挑戦できる!

不動産業界の仕事は不動産に関する知識はもちろん、税金に関する知識や融資に関する知識など幅広く求められます。しかしこれらの知識は、就業してからでも十分身につけていくことができます。

そのため、特に20代であれば未経験からでも挑戦可能で、成果を残せば出世や収入アップを目指せます。

キャリアステップを考える

一口で不動産業といっても、さまざまな仕事があります。

不動産業の中でも、比較的未経験で挑戦しやすいのが賃貸仲介プロパティマネジメントといった仕事です。

逆に、用地仕入れやアセットマネジメントといった仕事は不動産業界での経験が求められることが多いです。

とはいえ、まだ20代であれば、例えばアセットマネジメントをしたいのであればまずは売買仲介に就職し、経験を積んでから将来的にアセットマネジメントの仕事に進むなど計画を立てることも可能です。

年代別・不動産業界への転職を成功させるポイント:30代

次に、30代の転職を見てみましょう。

資格を取得しておく

30代では資格を取得しておくことをおすすめします。

例えば、不動産仲介の仕事であれば、宅建士の仕事を取っておけば専任の宅建士になることができ、重宝されるのに加え資格手当が貰える会社も多いです。

会社によっては資格取得が役職者の条件となっていることもあります。

大手への転職を希望するなら30代前半までに

不動産業の会社の中でも、大手の会社への転職は30代前半までが一つの目安です。

これは、会社側が「若年層の長期キャリア形成」を目的として35歳以下しか採用しない方針を打ち出していることがあるからです。

そうでなくとも、35歳を超えての転職は難しくなるのが一般的です。

年代別・不動産業界への転職を成功させるポイント:40代

最後に40代からの不動産業界への転職を見てみましょう。

経験を活かした転職を目指す

40代になると転職は難しくなるのが一般的ですが、それまでの仕事経験でしっかりと成果を残してきた人なら話は別です。

例えば、営業職で成果を挙げてきた人であれば、不動産仲介や賃貸仲介への転職において評価される可能性が高いでしょう。

このように、40代の方で不動産業への転職を目指すのであれば、それまでの経験をアピールできる仕事を選ぶことが大切です。

年収と働き方、どちらを優先させるかを決める

40代は働き盛りの年代ですが、転職を考えられる最後の年代だとも言えます。

基本的には最後の転職と考え、年収を取るのか働き方を取るのか、どちらを優先させるかを決めることをおすすめします。

投稿者: 逆瀬川 勇造

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事しました。2018年よりP.D.Pを設立。WEBを通して不動産に関する問題解決を目指します。 保有資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続管理士