闇雲に転職活動をしていては、理想のキャリアは築けません。キャリアアップをしたいのであれば、会社がどのようなことを求めているのか理解しながら転職活動を行う必要があります。
そこで今回は、企業が採用時に20代の女性に何を求めているのかを紹介します。合わせて、転職を成功させるポイントも解説していきますので、ぜひ今後の転職活動に活用いただければと思います。
目次
20代の女性に会社が求めていること
男女雇用機会均等法により、性別を限定して募集することは原則として禁じられています。しかし採用する側としては、「女性の方がいい」「男性の方がいい」という意図が少なからずあるものです。
では、20代の女性にはどのようなことを求めているのでしょうか。企業によって細かい違いはあるものの、以下の3つは最低限、求められていると考えた方がいいでしょう。
ビジネスマナーやPCスキルなど社会人としての基本が備わっている
20代で転職する場合、基本のビジネススキルを身につけていることが求められます。専門的な知識や「売上数億円」などの華々しい実績はなくてもOK。会社もそこまでは求めていません。
- 名刺の渡し方がわかる
- 電話やメールで丁寧な対応ができる
- 仕事に対して責任感を持って誠実に取り組める
など、いわゆるビジネスマナーができていれば、問題ありません。加えて、女性であれば「気配り」もビジネスマナーとして求められていることを覚えておいてください。
逆に、この部分が身についていないと、社会人としての能力がないと判断されてしまいます。
吸収力がある
中途採用では即戦力を求めているとはいえ、20代を採用する場合には、育てることを前提で採用している企業がほとんど。ここで求められるのが、できるだけ早く会社に馴染み、知識やスキルを身につけようと努力することです。
過去の実績をアピールするのもいいですが、新しいやり方を積極的に学んでいく姿勢のほうが強く求められていると言えるでしょう。
ポテンシャルの高さ
一部の人を除いて、20代では実績にそこまで大きな差は出ません。そこで企業は、今後、成長できる可能性=ポテンシャルの高さを判断材料にしています。
つまり、今すぐではなくてもいいので、5年後、10年後に会社に貢献してくれそうか、利益をもたらしてくれそうか、をみているというわけです。
面接でよく聞かれる、
- 仕事への取り組み方
- 仕事をする上で大事にしていること
- どんなキャリアを目指しているのか
といった質問は、ポテンシャルの高さを判断するためのものだと考えておくといいでしょう。
20代の女性が転職を成功させるポイント
企業に求められていることがわかったところで、続いて、転職を成功させるためのポイントをみていきたいと思います。
勤務地や待遇、給与だけで仕事や会社を決めない
会社を選ぶ際に、短期的な視点で選ぶのはおすすめしません。極端な例かもしれませんが、「給与の高いところ」という条件だけで転職を繰り返した場合、業界も職種もばらばらになってしまい、スキルや経験が身につきません。
20代のうちはどの業界・職種でも引く手数多かもしれませんが、30代以上になれば、そうはいきません。スキルや経験はもちろん、実績も求められます。
「将来、どんな仕事をして、どんなキャリアを築きたいのか」から逆算して転職する会社を選ぶと、理想のキャリアを実現しやすいです。
求人情報を鵜呑みにしない
転職サイトなどに載っている求人票に書いてある内容を鵜呑みにしてしまうと、失敗する可能性が高くなります。求人票は会社をよく見せるために、多少なりとも誇張が混ざっているものです。
特に、「若いうちから活躍できる」「裁量が大きい」「ワークライフバランスが充実!」といった働き方や働く環境に関しては、なかなか実態がわかりません。
そこでおすすめなのが、口コミサイトや人材紹介会社など、第三者の意見を聞いてみること。こちらも鵜呑みにしてはいけませんが、複数の情報に接することで正確な情報が見つけやすくなります。
人生やキャリアで実現したいことと、優先順位を考える
仕事や転職は、人生に大きな影響を与えます。だからこそ転職活動では、キャリアのことだけでなく人生についてもしっかりと考えることが必要です。
20代の女性の場合は、結婚や出産をしたいと考えている方も多いと思います。特に出産は、年齢についても考慮しなくてはなりません。
転職して3年間は、仕事に集中する。その後、30歳までに出産をして、出産後5年は短時間勤務をしながらキャリアを継続させたい。
といった感じで、仕事とプライベート両方を合わせて、目標や優先順位を考えておくといいでしょう。
意欲をアピールする
前述したとおり、20代のうちはポテンシャルを見て採用する企業が多いです。しかし、ポテンシャルは数字では測れないため、意欲や仕事に対する姿勢で判断するしかありません。
これまでどのように仕事に取り組んできたかを、具体的にアピールしましょう。難しいことでなくても、「仕事がうまくいかない時はマメに先輩に相談していた」など積極的に取り組んでいたことが伝わればOKです。