高いインセンティブで、若いうちから高収入も狙える不動産の売買仲介営業。業務の幅も広く、タフな仕事でありますが、未経験からチャレンジする方も少なくありません。
今回は、業界未経験の販売経験者が転職する際に、活かせるスキルや経験、履歴書の志望動機の書き方を紹介します。これから売買仲介営業へチャレンジを考えている方は、参考にしてください。
目次
売買仲介営業で活かせる販売の経験・スキル
まずは、売買仲介営業で活かせる販売の経験やスキルについて見ていきましょう。
コミュニケーション能力
不動産仲介に必要な能力は、なんといってもコミュニケーション能力です。不動産営業は扱っている物件だけでは、ほとんど差別化することはできません。ではどこで差別化するのか?営業担当者の人柄や能力が物を言います。
つまり、「あなたが提案するなら買う」と言われるほど、信頼されなければトップ営業にはなれません。特に売買仲介は、1回の商談で契約が決まることは少なく、お客さまと接する期間も長い傾向にあります。
そのため、初対面の印象がいいだけでなく、関係を深めていく力も求められます。販売の仕事で培ったコミュニケーション能力は、売買仲介でも必ず活きます。
プレゼン能力
不動産は、仲良くなったからといって買ってもらえるものではありません。扱う金額が大きいため、お客さまに決断してもらえるようにプレゼン(提案)しなくてはなりません。同じ物件でも、提案の仕方一つで見え方が全然違ってしまうからです。
不動産でなくても、販売の仕事をしていれば「どうやったら買ってもらえるか」を考えて仕事をしていたはずです。金額は違いますが、お客さまに合わせた提案をするという意味では、売買仲介営業も販売も同じなのです。
ポジティブ思考
不動産の売買仲介営業はタフさが求められる仕事です。うまくいかないこともあれば、辛い経験もたくさんあるでしょう。
仕事とはそういうものかもしれませんが、一番つらいのはお客さまに断られた時です。販売でも同じ経験をしていると思いますが、すぐに頭を切り替えてポジティブ思考で次の仕事に取り組めることは、売買仲介営業でも必要な能力のひとつです。
販売から売買仲介営業に転職する際にアピールすべきポイント
では実際に、販売経験者が売買仲介営業に応募する際にアピールすべきポイントを3つ紹介していきます。
お客さまとのコミュニケーションで気をつけていたこと
売買仲介営業で最も重要なのは、コミュニケーションといっても過言ではありません。販売の仕事をしていく中で、コミュニケーションで気をつけていた点があればぜひアピールしましょう。売買仲介営業に転職しても大きな武器となるはずです。
売るために工夫したポイント
売買仲介営業は、がむしゃらに頑張っても売れるわけではありません。金額の大きい商材なので、工夫がなければお客さんに決断してもらうのは難しいのです。
もし販売をしている中で、売るために工夫したことがあればアピールしましょう。工夫して成功したか、失敗したかどうかは関係ありません。自分の頭で考えて、実行したという点が人事が重視するポイントです。
課題を分析し、解決した経験
売買仲介営業をしていれば、課題とぶつかることの連続です。お客さまの課題が中心ですが、自分や組織など、さまざまな課題が出てきます。
営業にはそういった課題を乗り越える力が求められます。販売職でも、お客さまからのクレームや、スタッフ同士の人間関係のトラブルといった課題があったはずです。小さなことでも構いませんので、ぜひアピールしてください。
販売から売買仲介営業に転職する際の志望動機例文
最後に、販売から仲介営業に転職する際の志望動機の例文を紹介します。
志望動機例文(1)27歳、男性、アパレル販売(正社員)の場合
アパレル販売では接客力を磨くことができましたが、お客さまが来店するのを待っていることに物足りなさを感じました。もっと生活に身近で、インパクトのあるものを提案したいこと、そしてWebなどを積極的に活用してお客さまにアプローチするという、貴社の営業スタイルに惹かれて売買仲介営業に応募しました。
販売でも高い売上目標を追うことにとてもやりがいを感じていたので、扱う商材が変わっても、目標を達成できるように相違工夫しながら頑張りたいと思います。販売職で培ったヒアリング能力と提案力を、売買仲介営業でも活かしたいと考えています。
志望動機例文(2)28歳、女性、ブランド品販売(正社員)の場合
お客様の人生の大きな決断に寄り添いたいと思い、貴社の売買仲介営業職に応募しました。貴社は業界でもトップクラスの物件数を提供し、時代のニーズにあった事業展開をしています。貴社であれば、お客様のニーズに沿いながら、生活の拠点になる住環境を提案できると考えています。
前職の販売員時代も、高額な商材を取り扱っており、お客さまの購買の決断の場に立ち会ってきましたが、より大きな提案がしたいと考えています。ブランド品の販売で培った提案力を、不動産販売でも活かせればと思っています。
売買仲介営業は、数ある営業の中でもトップクラスに単価の大きい商材を扱う営業です。そこには大きなやりがいとともに、責任とプレッシャーも併せ持ちます。お客さまの人生で一番大きな買い物をサポートできることを、プラスに捉えられる方は売買仲介営業に向いていると言えるでしょう。