フリーターは正社員への転職を目指すべき?収入や待遇の違い

今現在、フリーターとして働いている方の中には、そのままフリーターとして仕事を続けるか、正社員を目指すのか、迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、フリーターと正社員との特徴の違いを比較しながら、将来的にフリーターのままでいるのがいいのか、正社員への転職を目指したほうがよいのかを考えてみたいと思います。

フリーターとは

フリーターというと「アルバイトなどをしながら生計を立てている人」といったイメージでしょうか。

上記のイメージは間違いではないのですが、ここではフリーターの具体的な定義をご説明するとともに、日本にどのくらいの人数がいるかについても見てみたいと思います。

フリーターの定義

フリーターという言葉は、1991年に厚生労働省により定義づけが行われています。

  • 15~34歳
  • 現在就業している人で勤め先における呼称が「アルバイト・パート」であること
  • 現在就業していない人で、家事も通学もしておらず「アルバイト・パート」での就業を希望していること

ただし、現在では曖昧な使われ方をしていることも多いので、定義にこだわる必要はありません。

フリーターはどのくらいいる?

総務省統計局の「労働力調査 」をみると、2018年時点のフリーター(若年層のパート・アルバイト及びその希望者)の数は143万人となっていることが分かります。

2011年には184万人いたところからすると少しずつ減少していっていることが分かります。

正社員を目指すべき?フリーターのままだとマズい5つの理由

現在フリーターの方は、正社員を目指すべきなのでしょうか?

ここでは、正社員と比べたときのフリーターのマズい点を見ていきたいと思います。

収入が低い、安定しない

基本的に、フリーターは収入が低く、しかも安定しないものです。

厚生労働省による「平成27年賃金構造基本統計調査」をみてみると、「正社員」と「正社員以外」の平均月収は以下のようになっています。

正社員正社員以外
20〜24歳204,900円173,400円
25〜29歳240,600円192,400円
30〜34歳276,900円200,600円

生涯賃金に関する具体的なデータはありませんが、正社員が年を重ねるごとに役職がつくなどして少しずつ収入が上がっていくのに対し、フリーターは大きく(もしくは継続的に)上昇することは見込めません。

例えば、20歳から60歳までフリーターとして40年間働くことを想定し、その間の月給が19万円程度だとすると、19万円×480カ月=9,120万円となります。

正社員の平均的な生涯年収は2~3億円といわれているので、2倍から3倍の差はあるといえるでしょう。

保険や年金などセーフティネットが使えない可能性がある

アルバイトやパートは社会保険が完備されていないことも多く、その場合、保険や年金には自分で加入しなければなりません。

社会保険は会社が半分負担してくれていますが、そうした負担分がないことを考えると、同じ総収入でもフリーターは正社員より手取り額が少なくなってしまう可能性があります。

社会的な信用が低い

正社員と比較して、フリーターは社会的な信用が低い傾向にあります。

その典型的な例として、ローンの審査が通りにくいことが挙げられるでしょう。

また、男性の場合は、女性の両親への心象が悪くなってしまい、結婚の際に不利になることもあるようです。

休日、長期休暇が取りづらい

フリーターは「自由」なイメージですが、実際のところは、正社員より休日や長期休暇を取りづらいこともあります。

正社員であれば有給休暇を活用して、休日や長期休暇を取りつつも収入をキープできますが、アルバイトやパートだと休日を取ればその分収入が減ってしまうからです。

成長、キャリアアップができない

若いうちは正社員と大差なくても、成長やキャリアアップという面からみると、違いが出てしまうことが多いようです。

これは、成長を期待できたり、将来のキャリアアップにつながったりする責任ある仕事は正社員に任されるため。いつ辞めてしまうかわからないフリーターには、重要な仕事が任されることはないからです。

結果として、フリーターとして長く生活していると、30代を超えてから転職することが非常に難しくなってしまいます。

20代のうちは正社員よりフリーターの方が収入が高いこともあり得ますが、そうした目先の利益だけでなく、将来成長していけるか、キャリアアップできるかなどは、考えておく必要があるでしょう。

ここまでお話しした内容も含め、正社員とフリーターの特徴の違いを表にまとめると以下のようになります。

  正社員 フリーター
保険 〇完備 △完備されていないことがある
年金 〇 完備 △ 完備されていないことがある
昇給 〇 制度があることが多い △ あまり期待できない
平均月収 〇 役職等に応じて高くなる △ 17~20万円程度
生涯賃金 〇 2~3億円 △ 9,000万円程度
ボーナス 〇 有 ×基本的に無い
有給休暇 〇 有 ×無いかあっても取りにくい
転勤 ×有 〇無
雇用の安定 〇 有 ×無

将来も考えてフリーターか正社員かを選択しよう

フリーターは正社員と比べて自由度が高く、特に若い内は場合によっては正社員より収入が高いこともあるなど、魅力を感じることもあるでしょう。

しかし、生涯賃金をみてみるとその違いの差は歴然ですし、フリーターだと昇給や雇用の安定性が見込めないことはよく分かることでしょう。

現在フリーターの方、もしくはフリーターとして生活していきたいと思っている方は、できるだけ早いタイミングで正社員への転職を目指したほうがよいといえます。

投稿者: 逆瀬川 勇造

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事しました。2018年よりP.D.Pを設立。WEBを通して不動産に関する問題解決を目指します。 保有資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続管理士