転職相談ができるハローワークと転職エージェントですが、相談するだけで転職を成功させてくれるわけではありません。転職を成功させるには、それぞれ賢い使い方というものがあります。
今回はハローワークと転職エージェントの、効果的な使い方を紹介していきます。これから転職サービスを利用する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
転職を成功させるために!ハローワークで相談する時のポイント
まずは、ハローワークに相談する時のポイントを見ていきましょう。
積極的に相談しに行く
ハローワークは公共サービスのため、窓口で働いている方は公務員です。相談されたことには親身に対応してくれますが、ビジネスとして利益を上げることを目的としていないため、積極的にサポートしてくれるわけではありません。ハローワークを使う時は、自分から積極的に相談する姿勢で利用しましょう。
いつも出ている求人は避ける
いつまで経っても消えない求人は要注意です。採用が決まって消すのを忘れているだけであればいいのですが、ブラックな環境で、採用してもすぐに辞めてしまっている可能性もあります。
成長企業でもないのに常に人を募集しているということは、人の入れ替わりが激しい、つまり辞める人が多い職場ということです。もし採用が決まっても、またすぐに転職することになるかもしれないので、求人情報の古い案件は避けるようにしましょう。
相談員の性質を見極めて相談する
利益を追究して差別化を図っている民間の転職エージェントに比べると、転職についてのノウハウは乏しいです。そのため、相談員のアドバイスをそのまま鵜呑みにしてはいけません。ある程度、相談員の性質を見極めて相談をしないと、転職活動がスムーズに進まないこともあります。
仕事内容や譲れない条件は、必ず面接で確認する
ハローワークの求人は無料で掲載できるため、細かく記載されていないことも多いです。個別の案件に関しては相談員も把握していないため、自分で確認しなければなりません。
例えば求人票の残業時間に「10時間程度」と書かれている場合は、面接時に具体的な残業時間を聞いておきましょう。求人票と実際の環境が違うということはよくあります。
転職を成功させるために!転職エージェントで相談する時のポイント
次は、転職エージェントを有効活用する時のポイントを見ていきましょう。
大手に強い、業界特化型など、エージェントの種類を見極める
転職エージェントは民間企業のため、どの企業も他社と差別化をしなければ生き残れません。そのため、転職エージェントによって、企業規模や業界などに特化しているケースが多いです。
ある程度、次に転職したい企業や仕事のイメージがある方は、業界や職種に特化した転職エージェントに相談しにいくといいでしょう。もし、次に行きたい会社のイメージがまったく無い方は、総合転職エージェントを利用するのがおすすめです。
興味のない業界や仕事をしつこく紹介してくるエージェントは要注意
一般的な転職エージェントでは、一人ひとりに営業予算(目標)があって、予算達成するために求職者の転職を決めなければなりません。
それによってサービスが手厚くなるメリットもあるのですが、時に無理に転職させようとするデメリットにも繋がります。特に、経験の浅い若手のエージェントの場合には、手当たり次第に案件を紹介して「数打てば当たる」という手段をとることもあります。
また、転職エージェントの報酬というのは、採用が決まった方の「年収×○%」というのが一般的です。そのため、同じ人を転職させる場合でも、年収の高い企業に転職させた方がエージェントに入る売上も大きくなります。そのため、あなたの希望に関係なく、年収が高い企業を紹介される場合もあるので注意が必要です。
面接日程の調整や履歴書の添削、年収交渉などもお任せする
転職エージェントがビジネスであることは、メリットにもなります。「できるだけ高年収で転職を成功させる」という目標に対して、転職エージェントと求職者の利害が一致しているので、転職エージェントも必死です。
書類選考が通りやすいように、履歴書や職務経歴書の添削もしれくれますし、最後は年収交渉までしてくれるので、お任せしましょう。転職エージェントは競争社会の中で実績を出すために、高いスキルを持っていることも多いものです。
相性の合わないエージェントは、変えてもらう
転職エージェントは担当者によってスキルの高い・低いがありますが、最後は人と人の問題なので、相性で決まります。おせっかいでまめに連絡をくれる人もいれば、ある程度マイペースにやらせてくれる人もいます。
どちらがいいということではなく、あなたの好みの問題とも言えるでしょう。もし、どうしても相性が合わない場合には、担当のエージェントを変えてもらうのも手です。また、転職エージェントは数多くあるので、別の転職エージェントを利用するのもいいでしょう。
ハローワークにしても、転職エージェントにしても、ただ相談しにいくという姿勢では使いこなすことはできません。転職活動をしているのは自分、という意識を持ってハローワークも転職も使いこなしましょう。