転職活動での面接は、就職活動よりも幅広く、具体的な回答が求められます。素直に答えるのもいいですが、面接官の質問の意図を分かって答えられれば、的確な答えを返すことができます。
今回は面接時によく聞かれる17の質問と、具体的な回答例を紹介します。これから面接を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
転職の面接でよく聞かれる質問例(1)自己紹介・自己PR
面接では、あなた自身に関する質問がよくされます。質問の意図は、どれだけ自分のことを理解しているかを確かめるためです。必ず自己分析を行い、自信を持って答えられるようにしておきましょう。
質問:あなたの強みや長所はどんなところですか?
回答例:
相手の話をしっかりと聴けることです。そのおかげで、先輩から信用してもらい、後輩からは相談してもらえました。どんな話でも最後まで聞いて、素直に受け入れることを意識しています。
質問:強みや長所をどんな風に仕事に活かしていますか?
回答例:
自分だけでは成し遂げられないことも、周りの人の力を借りたり頼ったりすることで、たくさんの難しいプロジェクトを成功させることができました。
質問:将来、どんなキャリアを目指していますか?
回答例:
将来はマネージャーを目指したいです。自分で実績を出すのはもちろんですが、全員で目標達成に向かっていき、チームメンバーの実績を上げることで、会社に大きく貢献したいと考えています。
質問:大きな失敗をしたことはありますか?また、それをどうやって乗り越えたかを教えてください。
回答例:
入社当初にミスを繰り返してしまうことがありましたが、ミスが出ないようチェックリストを作って改善しました。そのチェックリストは、今では社内全員のチェックリストとして活用されています。
転職の面接でよく聞かれる質問例(2)仕事内容
仕事内容に関する質問は、単に作業内容を聞きたいわけではありません。どのような姿勢で仕事に取り組んでいたのか、どんな実績をあげたのか、仕事からどんなことを学び成長したのか、という点をポイントに答えましょう。
質問:今の会社ではどのような仕事をしていますか?
回答例:
人材紹介会社で営業を行っています。人材を募集している企業にアプローチして、自社データベースに登録している人材の中からマッチする人材を紹介する仕事です。
質問:どんなことに心がけて仕事をしていますか?
回答例:
書類だけでは伝わらない求職者の人柄や魅力を伝えるように心がけています。実際に求職者とお会いして私自身が感じたことを企業の採用担当者に伝えたことで、面接に進み、入社まで至ったこともあります。
質問:今の仕事で一番がんばったことはなんですか?
回答例:
できる限り面接に同席するようにしていることです。面接に同席することで、求職者と企業の双方を深く理解し、精度の高いマッチングができるようになります。そのため、どんなに忙しくても時間をつくるようにしていました。
質問:どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
回答例:
採用が決まった時に、企業にも求職者にも感謝してもらえた時です。さらに、入社後に活躍していると報告をいただくことが、大きなやりがいになっています。
質問:会社や取引先、同僚から、どんな人物として評価を受けていましたか?
回答例:
達成するまで諦めない人物として評価をいただいていました。単に求職者と企業をマッチングさせるだけでなく、職務経歴書のアドバイスなども行うことで、マッチング率を高めていったことが評価されたのだと思います。
質問:今の仕事で最大の成果はなんですか?
回答例:
社内のマニュアルを作成したことです。属人化していたスキルをマニュアルにまとめ、社内スキルの底上げに貢献できたと考えています。
転職の面接でよく聞かれる質問例(3)退職理由・転職理由
退職理由・転職理由を質問することで、企業側は将来のビジョンを描けているかどうかを見ています。退職理由が曖昧な方は将来のビジョンも曖昧なため、転職を繰り返す印象を与えてしまいます。
質問:今の仕事を志望した理由は?
回答例:
様々な求職者のキャリア相談を受ける中で、人生に大きな影響を与える不動産に興味を持ちました。
質問:転職をしようと思ったきっかけや理由はなんですか?
回答例:
転職した友人に話を聞いたのをきっかけに、自分のキャリアを真剣に考えるようになりました。その結果、20代のうちに挑戦をしたいと考えるようになり、転職活動を始めました。
質問:なぜ、経験のある仕事を続けようと思わなかったのですか?
回答例:
求職者と企業を結びつける人材という仕事にもやりがいを感じていましたが、違う形で人生に影響を与えられるような仕事がしたいと思い、不動産業界を志望しました。
転職の面接でよく聞かれる質問例(4)志望動機
志望動機を聞く目的は、大きくわけて2つあります。ひとつは自社のことを調べてきているか。もうひとつが、仕事へのモチベーションの高さです。
質問:この仕事(職種)を志望した理由はなんですか?
回答例:
営業職を志望した理由は、一人のお客さまと長くお付き合いができると考えたからです。特に、一軒家の購入ともなれば、ご契約までの期間も長いですし、アフターフォローもあると思います。
こうした長いお付き合いの中で、お客さまのお役に立てることは大きなやりがいになると思ったからです。
質問:数ある企業の中で、弊社に応募した理由はなんですか?
回答例:
自社で土地の仕入れから設計、施工、販売まで一貫してされているところに魅力を感じました。自社でつくった物件であれば自信を持って紹介できますし、お客さまにも満足いただけるのではないかと考えています。
質問:この仕事(職種)をする上で、何が大事(必要)だと思いますか?
回答例:
お客さまが求めていること(=ニーズ)だけでなく、不安やネックになっている部分を正確に把握することだと思います。しっかりとヒアリングをすることで、お客さま自身も気づかなかったニーズを引き出せるようにしていきたいです。
質問:この仕事(職種)をするにあたって、これまでの経験やスキルをどのように活かせますか?
回答例:
お客さまの要望や悩みを親身になって聴くことです。今の仕事では、求職者の言葉に耳を傾けることで、マッチングの精度を高めることができました。
扱う商材や業界が変わっても、お客さまのニーズを把握するのが重要なことに変わりはないと思います。物件に関して、どんな希望や悩みがあるのかをしっかりお聞きすることで、ぴったりの物件をご案内できると考えています。