企業が女性に求めることを理解していれば、転職活動を有利に進められます。男性と競うのではなく、女性ならではの強みを活かすことで、企業から求められる人材になれます。
今回は企業が女性に求めていること、また女性が転職するならどんな会社がいいのかを紹介していきます。
企業が女性の転職者に求めていることとは?
企業によって女性を採用する意図や目的には違いがありますが、主に以下の3つを期待していることが多いようです。
女性ならではのアイデアや意見
特に、女性向けの商品、サービスを作っている企業では、ユーザーの気持ちが分かる女性の意見は貴重です。
また、これまで男性主体だった企業にも女性の視点は求められています。どの業界も変革を求められている現代では、これまでと違う視点が必要なのです。男性ばかりの業界、企業にこそ、女性が活躍する可能性が広がっているのかもしれません。
イメージアップ
女性を出すことで、イメージアップを狙っている企業もあります。例えば転職フェアなどでも、女性が一人いるだけで女性が働きやすい職場であることをアピールできます。
女性が働きやすいというイメージは、自然と男性も働きやすいというイメージを湧かせます。結果的に男女とも採用しやすくなるのです。
また、営業担当を女性にすることで、取引を円滑に進めたいと考えているケースもあります。
細やかな気配り
女性がいることで、職場の雰囲気が和やかになることもあります。男性社員も女性社員がいることで、オフィスをキレイにするなどの意識が芽生えるので、結果的に雰囲気がよくなるのです。
男女雇用機会均等法の観点から求人票などに「女性を募集している」ことは書いていませんが、企業がそのような副次的な効果を望んでいることも理解しておきましょう。
*一部、政府が推進するポジティブアクションなどで、女性を募集している企業もあります。
女性が転職するなら大手がいい?それとも中小・ベンチャーがいい?
大手、中小、ベンチャー、どれがいいとは一概には言えません。それぞれメリットとデメリットがあるので、理想の働き方やキャリアに合わせて選んでください。
大手企業に転職するメリット
制度が整っている
大企業は福利厚生が充実していることが多いです。家族手当や時短勤務制度はもちろん、会社が契約している保養所に格安で宿泊できることもあります。
女性の先輩がいる
ロールモデルとなる先輩や管理職の女性がいることも多く、キャリアをイメージしやすいです。また、同性の同僚がいると相談しやすい、というメリットもあります。
大手企業に転職するデメリット
融通がきかないことがある
休暇などの申請してから許可されるまで時間がかかったり、イレギュラーのことが起きた時に即座に対応できない可能性もあります。
中小企業・ベンチャーに転職するメリット
臨機応変に対応してくれる
制度がなかったとしても、相談をすれば柔軟に対応してくれる可能性が高いです。また、自分から動けば新しい制度を作ってもらえる可能性もあります。
時短になってもキャリアに影響しにくい
少数精鋭で業務を行なっているため、出産などで時短勤務になった場合も、戦力でいてほしいという意味を込めてリモート勤務などで対応してくれる可能性が高いです。
そのため育児が終わった後すぐに、職場に復帰することができます。
中小企業・ベンチャーに転職するデメリット
研修制度などが整っていない
研修は、実務を通じて仕事を身につけるOJTが中心となります。マニュアルなども用意されていないことが多いので、見て学ぶ、積極的に質問する姿勢が求められます。
転職で、異業種・異職種へのチャレンジはできる?
女性に限ったことではありませんが、年齢を重ねると未経験の仕事にチャレンジしづらくなっていきます。
転職の難易度は、転職先の業界・職種が今と同じ or 異なるかどうかで、以下の4つに分かれます。「1」だと比較的転職がしやすく、「4」が一番難しいと言われています。
- 同業界・同職種
- 異業界・同職種
- 同業界・異職種
- 異業界・異職種
同業界・同職種は転職しやすく、異業界・異職種が転職しづらいのは理解しやすいと思います。
職種(仕事内容)は業界が変わっても共通するスキルが多く、同職種の転職はしやすい傾向にあります。
一方、同じ業界でも職種が変わればやることが全く異ります。そのため、職種が変わると転職のハードルがぐっと上がります。
20代の前半であればポテンシャルで判断されるので、異業界・異職種でもチャレンジできます。
しかし30代ともなると、一度経験した職種でなければ転職は難しいのが現状。20代のうちにやってみたいことに挑戦し、キャリアの方向性だけでも定めておくことが必要です。