売買仲介営業と賃貸仲介営業の仕事内容や流れを解説します

不動産の仕事というと、売買仲介営業か賃貸仲介営業が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これら売買仲介営業と賃貸仲介営業について仕事内容や流れ・やりがいなどお伝えするとともに、それぞれの違いについて解説します。

売買仲介営業とは?

まずは売買仲介営業について見ていきましょう。

仕事内容、仕事の流れ

売買仲介営業とは、不動産の売買を仲介するお仕事です。

一般的な仕事の流れとしては、以下のようになります。

  • 不動産を売却したい人から相談を受ける
  • 物件を不動産情報サイトなどに登録する
  • 物件情報を見て興味を持った方に物件を案内する
  • 売買契約を締結する

顧客

顧客は「不動産を購入したい方」です。

会社、もしくは部署によって「居住用物件」をメインに取り扱っているか、「賃収物件」をメインに取り扱っているかに分かれることがあります。

前者の場合、家を買いたいという方が、後者の場合は不動産投資家(大家)が顧客となります。

やりがい

取り扱う金額が大きいため、お客様も真剣なことが多く、そんな中で信頼を得て売買契約を締結した時は嬉しさもひとしお。

また、インセンティブも高く設定されているため、成績を挙げれば高い収入を得ることができます。

インセンティブの仕組み

売買仲介営業のインセンティブは、不動産の売買を仲介して得られる仲介手数料やその他売上の10%といった形で設定されるのが一般的です。

なお、不動産売買の仲介手数料は、「売買価格×3%+6万円+消費税」という上限が定められています。

例えば3,000万円の物件であれば仲介手数料は103.68万円となります。

103.68万円の10%なので、インセンティブは約10万円。月に3件契約したら30万円/月のインセンティブとなります。

なお、売買価格が高ければ、それだけインセンティブも高くなります。

賃貸仲介営業とは?

次に、賃貸仲介営業について見てみましょう。

仕事内容、仕事の流れ

賃貸仲介営業は、賃貸物件を探している人に物件を案内し、契約する仕事です。

仕事の流れとしては、以下の通りです。

  • 大家から入居者募集を依頼される
  • 預かった物件を不動産情報サイトなどに登録する
  • 物件情報を見て反響のあったお客様を案内する
  • 賃貸契約を締結する

顧客

賃貸仲介営業の顧客は、賃貸物件を探している方です。

また、大家から賃貸物件を預かる必要があるため大家も顧客となります。

やりがい

賃貸仲介営業のやりがいは数多くのお客様を案内し、契約につなげられるところにあります。

また、物件を案内する際にはたくさんの部屋を見ることができるため、「間取りを眺めるのが好き」といった方はやりがいを感じるのではないでしょうか。

インセンティブの仕組み

賃貸仲介営業のインセンティブは、賃貸物件を仲介して得た仲介手数料やその他売上の20%~30%といった形が一般的です。

賃貸物件の仲介手数料は、家賃の半月分~1カ月分。ですので、例えば1件10万円の契約を月に10件したら、20万円~30万円程度のインセンティブを得られる計算です。

なお、会社によってはインセンティブがなく固定給のみの場合もあります。

売買仲介営業と賃貸仲介営業の違い

最後に、売買仲介営業と賃貸仲介営業の違いを見てみましょう。

扱う金額

売買仲介営業は扱う金額が大きく、それと比べると賃貸仲介営業は扱う金額が小さいです。

これが原因で、契約のしやすさや仕事の難易度、報酬の高さなどが両者で異なります。

契約のしやすさ

売買仲介は一生に一度の買い物と言われるように、金額が大きいことからお客様も真剣に考えており、複数社、複数物件を比較した上で契約を決めるのが一般的です。

また、大金を預けることから信頼できる人や会社で契約したいと考えています。

一方、賃貸の場合は問い合わせをした段階で契約を決めていることも。そのため、比較的契約しやすくなっています。

ただし、その分、賃貸仲介営業は契約の数を求められます。

仕事の難易度

売買仲介営業は不動産に関する知識だけでなく保険やローン、税金など幅広く知識が必要です。

一方、賃貸仲介営業にはそこまでの知識は求められません。仕事の難易度と言う面で見れば売買仲介営業の方が高いと言えるでしょう。

報酬(インセンティブ含む)の高さ

扱う金額の大きさから、売買仲介営業の方が報酬(インセンティブ)は高い傾向にあります。

ただし、売買仲介営業でインセンティブの高い会社の場合、成績を挙げれば高い給料を得られるものの、成績が悪いと給料が大きく落ちる可能性があります。

一方、賃貸仲介営業では一般的に1件あたりの契約の難易度が低いこともあり、売買仲介営業より毎月の給料が安定しやすいと言えます。

入社難易度(未経験で入社しやすいのはどちらか?)

売買仲介営業、賃貸仲介営業共に未経験からでも十分にチャレンジすることが可能です。

ただし、売買仲介営業に関しては契約の難易度が高いことから、全く営業経験のない方は厳しく見られる可能性があります。

どちらを先に経験すべきか?

売買仲介営業と賃貸仲介営業、どちらを先に経験すべきかについては、売買仲介営業がおすすめです。

一度、売買仲介営業を経験しておけば、賃貸仲介営業に転職しても活躍しやすく、また他の不動産系の仕事でも知識や経験を活かしやすいです。

一方、賃貸仲介営業から売買仲介営業に転職しても契約の難易度の違いから活躍できない可能性があります。

高収入の売買仲介営業と安定性の賃貸仲介営業

売買仲介営業と賃貸仲介営業の違いのほとんどは、取り扱う商品の金額の違いが根本にあると言えます。

つまり、売買仲介営業は取り扱う金額が高いことから契約の難易度が高く、その分成績を挙げれば高収入を実現しやすい。

一方、賃貸仲介営業は売買仲介営業ほどの高収入は望めないものの、契約難易度が比較的低く、安定性が高いということができるでしょう。

売買仲介営業賃貸仲介営業
取扱金額高い低い
収入成果を出せば高収入安定した収入
契約難易度高い低い

それぞれ、ご自分の性格や希望する働き方によって選ぶことをおすすめします。

投稿者: 逆瀬川 勇造

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事しました。2018年よりP.D.Pを設立。WEBを通して不動産に関する問題解決を目指します。 保有資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続管理士