物上げ(ぶつあげ)って何?物上げ業者への転職と併せて解説

物上げとは不動産業界用語の一つで、「物件情報を仕入れて売物件にすること」を指します。

地主から売却相談を受けて土地や戸建て、マンションを売却して仲介手数料を得たり、安く不動産を仕入れてリフォームやリノベーションして再販することで差益を得たりすることを目的に行います。

新築一戸建ての会社であれば、建物を建てるための土地を物上げし、お客様に建物のプランと共に提案するといったことも行います。

いずれの場合においても、物上げの成否でその後の契約の成否や利益額が決まる重要な行為だといえます。

本記事では、物上げについてその具体的な手法や物上げ業者への転職についてなどお伝えしていきます。

物上げの手法

物上げの手法には以下のようなものがあります。

  • チラシやDMで物上げする
  • イベントを開催する
  • 飛び込み営業する

それぞれについて見ていきましょう。

チラシやDMで物上げする

チラシやDMを使って地主さんや物件オーナーの方にアプローチする方法です。

「売り物件募集」や「無料査定実施中」など書かれた広告などをイメージすると分かりやすいでしょう。

チラシを広範囲に配布する方法だと広くさまざまな方に見て貰える可能性がありますが、費用がかかってしまいます。

一方、リストや登記簿謄本の情報などを元に、特定のターゲットを相手にアプローチするのであれば配布費用等はかかりませんが、ターゲットとなる方が売却を検討していなかった場合にムダ骨になってしまうことになります。

チラシやDMに掲載する文章の内容を工夫したり、事前にある程度情報を絞り込んで、有望な先にのみアプローチしたりといったことを考える必要があるでしょう。

イベントを開催する

不動産会社の店頭で不動産の無料相談会を実施したり、地域のお祭りや取引先のイベントなどに出展させてもらったりして、地主さんや物件オーナーを探す方法です。

自社で開催するイベントについては、参加者があったときのみ開催するといったことも可能なのでホームページ上で常に告知している会社もあります。

一方、地域のお祭りやイベントへの開催については、出展料等必要なこともあるため、出展料に対して十分なリターンを見込めるかどうかを検討することが大切だといえるでしょう。

飛び込み営業する

地主さんや物件オーナーを相手に飛び込み営業をする方法です。

先にご紹介したチラシやDMによる物上げと並行してもよいでしょう。

ただ、事前の準備等もなしに飛び込みで営業してもすぐに成約につながることは少なく、時間をかけてじっくり信頼関係を構築する姿勢が大切です。

一方、お客さんやお客さんの知り合いの親族に不幸があった場合など、有力な情報を元に飛び込み営業をする場合、物上げできる可能性を高くすることができます。

相続の際には不動産を売却するという話が持ち上がることが多いですが、一般の方はそうした問題をどこに相談してよいか分からず、困っていることが多いからです。

また、可能であれば、知人の方の紹介という形を取れると、より話を進めやすくなります。

物上げ業者への転職ってどうなの?

不動産会社の中には、物上げを専門に行っている会社、もしくは部署があります。

一般的には「仕入れ営業」として求人が出されていることが多いですが、こうした会社や部署への転職はどうなのでしょうか?

物上げ業者(仕入れ営業)はどんな仕事をするの?

仕入れ営業の仕事は、不動産仲介業者から情報収集したり、リストを元に電話したりするなどして、物件の情報を集め、よい物件が見つかったら所有者と交渉し、契約をまとめていきます。

一般的な不動産仲介営業職と仕事の流れはそう変わりませんが、法人や地主さんが主な取引先となる分、よりシビアな交渉となることが多いです。

物上げ業者(仕入れ営業)の収入

仕入れ営業の求人情報を見てみると、以下のような給与体系となっていることが多いようです。

月収30万円~50万円+インセンティブ

仕入れ営業は営業成績に対するインセンティブが大きく、成績次第では1,000万円以上の年収を得ることもできます。

物上げ業者(仕入れ営業)は未経験からでも転職できる?

仕入れ営業の求人は未経験からでも募集がありますが、営業職の経験や不動産仲介営業・仕入れ営業の経験があると優遇されやすくなります。

不動産仲介営業より難度の高い取引となることが多いこともあり、仕入れ営業に興味のある方は、一度不動産仲介営業へ転職してから次のステップアップとして仕入れ営業を考えてみるのもよいでしょう。

物上げ業者(仕入れ営業)が向いている人

仕入れ営業に向いている人は以下のような人です。

  • 高い収入を得たい人
  • 年配の方に好かれやすい人
  • 不動産業界が肌に合う人

仕入れ営業は営業成績次第では収入を大きく伸ばしやすいため、仕事を頑張って収入を高くしていきたいという人に向いているといえます。

また、取引先が年配の地主さんや物件オーナー、不動産会社の社長や担当者となることが多いため、年配の方に好かれやすい人や不動産業界が肌に合う人におすすめです。

物上げは不動産営業の重要な仕事

物上げの具体的な内容や物上げ業者への転職についてお伝えしました。

物上げは物上げ業者に限らず、不動産営業職の多くが取り組む重要な仕事です。

これから不動産業界への転職を考えている方は、本記事を参考に物上げについて知っておくようにしましょう。

投稿者: 逆瀬川 勇造

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事しました。2018年よりP.D.Pを設立。WEBを通して不動産に関する問題解決を目指します。 保有資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続管理士