OKRとは?導入するメリットや注目される理由を解説

GoogleやFacebookなど、世界の名だたる企業が取り入れたことで注目を浴びている目標の管理方法「OKR」。今や日本の成長企業も積極的に導入を始めています。転職活動をしていれば「うちはOKRを導入していて」と言われることもあるかもしれません。意味を知っておけば、より企業の理解も広がるでしょう。

この記事ではOKRとはなにか、またOKRを取り入れることでどのようなメリットがあるのか紹介していきます。マネジメントに興味のある方は参考にしてください。

OKRとは

OKRとは「Objectives(達成目標) and Key Results(主要な成果)」の略、つまり「目標とそのカギとなる成果指標の集まり」を意味します。目標と成果をリンクさせることで、組織と個人の方向性やタスクを明確にする目標管理方法となります。

具体的にはまず会社のO、つまり目標を決めます。「売上〇〇円達成」や「〇〇店舗の展開」などが当てはまります。次にKR、つまり目標を達成するための重要な指標を決めます。例えば「1日の顧客を〇〇人にする」「顧客単価を〇〇円にする」などが当てはまるでしょう。

会社のOKRを作成したら、それにリンクするようにチームのOKRを作成し、最後にチームのOKRにリンクするように個人のOKRを作成します。これにより会社とチーム、そして個人の目標までがリンクされるため、全員が同じ目標に向かって進むことが可能です。

MBOとの違い

OKRとよく混同されるのがMBO(Management By Objectives)です。MBOという名前を聞いたことがない方も多いと思いますが、日本でもよく取り入れられている目標管理方法です。年に一度、上司と目標を設定し、人事が報酬を決めるために利用するのがMBOです。目標の達成度は報酬にも直接影響します。

一方でOKRは、長くとも3ヶ月に一度は目標を見直します。個人の目標は上司と人事だけでなく、会社全体に公表されます。それはOKRの目的が「全社のコミュニケーションの促進」にあるからです。目標設定もチャレンジングに行うため、60~70%の達成度で成功とされています。

KPIとの違い

MBOの他にKPIという目標設定との違いについても見ておきましょう。KPIとは重要業績評価指標を意味し、最終目標に直結する要因を数値化して、プロセスのチェックのために用いられます。達成度は100%であることが望ましいです。

OKRと考え方が似ていますが、OKRが目的地までの道のりを指し示すカーナビだとしたら、KPIは時間内に到着できる速度かどうか、燃料が足りるかなどの要素を表します。どちらが優れているかではなく、目的に合わせて使い分けるのが理想です。

OKRを導入するメリット

MBOやKPIと違い、OKRは必ずしも100%達成を目指すわけではありません。そんなOKRを設定することで企業にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

エンゲージメントの向上

社員の企業に対する愛着や思い入れをエンゲージメントと言います。OKRは会社全体の目標と個人の目標が連動されるため、個人がどれだけ会社の成長に貢献しているのか可視化されます。また、メンバーとしても会社から期待されていることが明確になるため、日々の業務にもやりがいが生まれ、エンゲージが高まりやすいのです。

短期間での目標の見直し

一般的な目標設定が1年おきに見直すのに対し、OKRは長くても3ヶ月ごとに見直しを行います。そのため、目標を柔軟に調整・変更でき、目標に対して集中しやすくなります。また、上司とOKRの見直しの頻度が高まるため、頻繁に業務への納得度を確認しながら働けます。

チャレンジングな目標設定

一般的な目標設定が100%達成をするのに対し、OKRは60~70%の達成を目指します。そのため、大きな目標設定がしやすく、一人ひとりの自発性や主体性を促進する効果も期待できます。目標をシンプルにすることで、小さな目標の成果に左右されずに挑戦し続けられるのもメリットです。

生産性の向上

OKRを設定することで、目標の優先順位が明確になるため、日々の業務の中で目標達成に必要な業務を優先的に行えるようになります。もし、目標から外れた業務をしていても、立ち戻る目標があることですぐに修正可能です。また、社員全員が目標を共有しているため、社内の連携を深める効果もあります。迅速で密なコミュニケーションがとれるようになり、結果的に生産性の向上に寄与するでしょう。

OKRが注目される背景

様々なメリットのあるOKRですが、今の時代に必要とされる理由も見ていきましょう。その大きな理由の一つがビジネス環境の変化です。現代はVUCA時代と言われています。VUCAとは「 Volatility (変動性)」「Uncertainty (不確実性)」「Complexity (複雑性)」「Ambiguity (曖昧性)」の頭文字を取った造語。

流動性が激しく不確実性の高い時代には、従来のような目標管理方法では適応できません。不確実だからこそOKRのように大きな目標を立てて、短期間で見直す方法が効果的なのです。逆に言えば、従来のような目標設定を行っている組織では、VUCAの時代では取り残されてしまうでしょう。

 

 

OKRは今の時代を生き残るのに適応された目標設定とも言えます。これから転職を考えている方は、OKRを取り入れている会社かチェックしてみてはいかがでしょうか。もしくは自分でOKRを取り入れられれば、企業に求められる人材となれるでしょう。

 

投稿者: kohei.suzuki

ビジネス系フリーライター。人材紹介会社での経験を活かし、経営者の取材や採用ページの作成をしています。スイーツと激辛料理には目がありません。